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​冬の陽だまり

2006.01
 
2006年1月、第四回本公演として、王子小劇場にて上演。
とある施設を舞台に、”心”をテーマに描いた作品。数あるBirth作品の中でも、独特の世界観を放つ一本である。
冬の陽だまり①
冬の陽だまり②
冬の陽だまり③
冬の陽だまり④
冬の陽だまり⑤
冬の陽だまり⑥
冬の陽だまり⑦
冬の陽だまり⑧

-STORY-

人里離れた、とある施設。ある日、水島琴はそのドアを叩いた。人気のない玄関。辺りを見回していると、そこに中年の男が。住人達から“先生”と呼ばれているというその男に、敵意をあらわにする琴。それに対し、少しも動じず彼女を歓迎し、部屋に案内しようとする先生。拍子抜けした琴はその場を去ろうとするが、何故か今入って来たばかりのドアは、閉ざされたままビクともしなくなっていた・・・。仕方なく、案内されるまま部屋に行くと、そこには一人の女性(遠藤千鶴)が。先生が話しかけても何も答えず、折り紙を折り続ける千鶴。琴は個室を要求するが、他に空きが無く、二人は同室に・・・。こうして奇妙な共同生活は始まった。しかし、琴の心は氷のように冷え切っていた。堅く閉ざし、決して他人に許そうとしない・・・。そんな彼女を待っていたのは不思議な住人達。ジョンと名乗るミュージシャン。異星からやって来たと言うパッチョ。極度の潔癖症である古城綾女。そして、何もしない先生・・・。かき乱される価値観・・・苛立つ琴は、ただ黙って鶴を折り続ける千鶴から、折り紙を無理矢理むしり取り、破ってしまう。すると突然!千鶴が大きな叫び声を上げた。その時、驚く琴の心の中に、どうしても消し去れない過去の記憶が・・・。逃れたくても、逃れられない記憶・・・そして彼女は、再び薬に手を出してしまう。

“何が嘘で、何が本当なのか”

大切な人を想い歌い続けるジョン、家族との悲しい記憶をどこかで悟りながらも故郷を想い続けるパッチョ、出入りを繰り返しながらもそんな自分をしっかりと受け止めている綾女、そしてそんな彼らのあるがままを見守る先生・・・。戸惑い、苛立ち、苦しむ琴に・・・千鶴はそっと、破れた折り紙を差し出した。琴が、その折り紙を手にした時・・・琴の中の「冬」は・・・。

劇団Birthがお届けする、ぬくもり第4弾!!

【脚本・演出】大久保 慶

 

【キャスト】

LOVE

 狩俣 咲子 竹内 理恵 三浦 宏一 塩見 淳史 水崎 蘭 鈴木 恵理 野田 政令

PEACE

 山形 輝美 渡辺 さやか いとう 信彦 新藤 幸子 三浦 友美 瀬川 夏未 野田 政令

 

【照明】小坂 章人 【音響】河合 恵美子 【舞台美術】尾花 宏行 【宣伝美術】大久保 一彦 

【スチール】星 ひかる 【舞台監督】伊藤 清一 

 

【制作/企画・製作】劇団Birth 【協力】サエラ TEAM OBANA 

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